Part1 ボート BOATS
Part2 ロッド RODS
Part3 リール REELS
Part4 ライン、リーダー、フック、ルアー、ギャフ、その他
 LINE,LEADERS,HOOKS,LURES,GAFFS,etc.

Part5 ポンピング・テクニック “PUMPING”
Part6 ポイントの発見、及び操船
 Where are the Fishes? Trolling for the Big One

Part7 ストライク CRASH STRIKE
Part8 ファイト JUMP&FIGHT!
Part9 ランディング RELEASE or BOARDING

Part5
ポンピング・テクニック “PUMPING”

 50ポンド・テスト以上のタックルでファイトをする際は、ライン張力の強さとタックルの重さ、それに魚のファイトの激しさから、立ったままのファイトをすることは、よほど体力のある方でないと難しくなります。そこで、どうしても必要となるのがファイティング・チェア−です。本格的なファイティング・チェア−は、深く潜った魚を引き上げる際に、ロッドを最大限に使いこなせるように、チェア−の高さはサイド・デッキと同じか、それ以上の高さに設定されています。また、ロッドのタイプとクラスに合わせて、上下何通りにも調整できるジンバル・ソケットが付いているため、アングラーは最適なロッド・ポジションを確保できるようになっています。フッキングの後、アングラ−はファイティング・チェア−に座ると同時に竿尻をジンバルに収め、身に付けたハーネス・ベルトのスナップをリールのハーネス・ラグに取り付けます。いよいよファイトの開始です。そして、ファイトを最も円滑にするテクニックがポンピングなのです。

 ハーネスには、ショルダー・タイプ、キドニー・タイプ、バケット・タイプ等があります。ハーネス・ベルトをリールのハーネス・ラグに接続し、全身でポンピングをして、ラインを巻き取るわけです。
 いずれにせよ、ハーネスは自分の体に合わせてベルトの長さを調整し、リール・ハンドルの位置とアングラ−の腕の長さ、それに竿尻を支えるジンバル・ソケットとの位置バランスに注意し、楽な姿勢でポンピングができるようにしておかなければなりません。
 ファイティング・チェア−が無い場合は、ファイティング・シートかロッド・ベルト(ファイティング・ベルト)を使用します。
 ファイティング・チェア−は、通常、高さを調整できるフット・ステップと、取り外しが可能な背もたれが付いています。フット・ステップで足を支えることにより、激しい巨魚の引きに耐えることができます。
 魚とのファイトが始まると、先ほども述べましたように、アングラ−はフット・ステップで足をふんばり、上半身を後方に反らしてハーネスでロッドを支え、魚の引きに耐えます。そして、ゆっくりとロッドを立て、ラインをできるだけ溜めると、素早く上半身とロッドを前に倒します。このダウンストロークの間に、ラインを素早く巻き取るのです。ダウンストロークの間は、いわば弛んだラインを手段よく巻き取ることになり、ライン自体にはほとんどテンション(張力)はかかっていません。このポンピング動作を繰り返し、リーダーマンの手にリーダーが届くところまでファイトを続けるわけです。
 ポンピングを続け、ラインを巻き取る間(ファイト中)は、ラインが弛まないように心掛けて下さい。一定のプレッシャーをラインにかけておかないと、カジキがジャンプをした際や、急反転した際にフックが外れることがあります。カジキがジャンプしたり、ボートに向かって泳いできた時はポンピングをしなくてもラインを巻き取れます。この時はロッドを前に倒したまま素早くリールを巻きます。



(ファイティング・チェアーとアングラー)
ファイティング・チェアーは、ビッグゲームの際に、アングラ−が足と背中の筋肉を効率よく使えるように開発されたものです。乗船時に、まずアングラ−はファイティング・チェア−のフット・ステップの長さと角度を調整しておきます。同時に、チェアーに座り、ジンバル・ソケットに竿尻を固定し、ハーネス・ベルトをリールのハーネス・ラグに接続する際の長さも調整しておきます。

<ポンピングの実際>


 アングラ−は1の位置から2の位置まで上半身を反らし、ロッドを立てる。このポンピング・ストロークで1のロッド・チップから2のロッド・チップの位置までラインが溜められたことになる。ロッドを有効角度一杯に溜めた後3上半身を4の位置にまで戻しながらラインを巻く。このダウンストロークの際に、1から3の間に溜めたラインを全て巻き取る。ラインを巻き取るスピードと、ロッドを戻すスピードを同じにすれば、ラインにテンション(張力)はかからず、何の抵抗も無く、スムーズにラインを巻き取ることができる。

<各種ハーネスと、竿尻を支えるためのロッド・ベルト、簡易ファイティング・チェア−のセット例>

イラスト左より、キドニー・ハーネスとロッド・ベルト(ファイティング・ベルト、スタンド・アップ・ベルトともいう)にロッドをセットした図。ショルダー・ハーネスとロッドベルトにセットした図(中)。ショルダー・ハーネスと簡易ファイティング・チェア−(シート)にセットしようとする図(右)。
※ファイティング・シートはビッグゲームに用いられるが、ロッド・ベルトは主にライト・タックルに用いられる。

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