ファイト中、キャプテンはアングラ−のリ−リングに注意し、ラインを常に張るように操船することが必要です。アングラ−とキャプテンのコンビネーションが良いと、ボートのリバース・ギアを使い、ラインをたるませることなく、効率良くリトリーブすることができます。カジキがジャンプした時はボートを前進させ、ジャンプによって生じるラインの緩み(フケ)を防ぎます。同様にカジキがボートに向かって泳いでくるような場合も、前進速度を早めます。これはラインの緩みを防ぐと同時に、カジキの体にラインが巻きつかないようにするためです。 魚の引きが強く、リールからラインが出ている時は、アングラ−は深く座り、ハーネスで魚の引きを支え、魚が力の限り抵抗を続けている間に腕や手を休めて、体力を回復させるくらいの余裕が欲しいものです。 |
| 前章の「ストライク」の項でも述べましたが、水の抵抗によるライン・レジスタンスには非常に大きなものがあります。例えば、マ−リンが15ノットの速力でストライクし、50ポンド・テスト・ラインを500m程引き出したとすると、この時のラインに掛かる抵抗は、何と28ポンドにも達すると推察されています。また、50ポンド・ラインを200m程引き出したマ−リンが、135度のターンを時速9ノットで行うと、リールには5ポンドの張力しか掛からないものの、マ−リンには22ポンドの張力が掛かっていると計算されます。つまり、アングラ−は大した“引き”を感じていなくても、合計すると27ポンドものプレッシャーがラインには掛かっているわけです。それゆえ、大きく弧を描いたラインは、できるだけ早くリトリーブしなければなりません。この際の注意点は、キャプテンは魚を追うのではなく、ラインを追ってボートにリバースをかけることです。このテクニックをマスターすれば、ライン・ブレイクの危険は大幅に減少します。 |
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| また、フックアップした後に、魚が急旋回したり、左右にボートを追い抜いていった際に(パワフルに、目まぐるしく動いた時)ライン・ブレイクを防ぐ唯一の方法は、フリー・スプールに近い位にドラグを緩め、ラインをスムーズに送り出すことです(ただその際も、ラインには水の抵抗でかなりのプレッシャーが掛かっています)。そして、魚の動きが鈍ったところでドラグを少し上げ、ボートをリバースさせながらラインを素早く巻き取ります。 キャプテンは、アングラ−のファイトと魚の動きに注意し、適切な操船でアングラ−のファイトを助けます。チェア−・マンは魚の引く方向にアングラ−の向きを変えるため、ファイティング・チェア−の水平角度を調整します。 ファイトでは、アングラ−とキャプテン、そしてチェア−・マン達とのチーム・プレイが、勝敗を決定する大きな要素となります。キャプテンは魚とアングラ−のファイトに注意を払い、ラインの角度とテンションを一定に保つように努めます。優秀なキャプテンはファイトが長時間に及ぶ場合は、アングラ−の体力の回復を待つために、魚とラインの均衡を絶妙に保ちつつ、時間を稼ぐコツをわきまえているものです。 |
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| スリルと疲労の入り混じったファイトも、ようやくフィナーレを迎えようとしています。ダブル・ラインがロッドのトップ・ガイドをくぐり、リーダーまであと僅かとなりました。魚体の重量は既に推察されていますので、タグ&リリース(標識を打って放流する)かボーディング(船内に取り込む)かの判断は終わっています。 タグ&リリースの場合は、タグ・ポールの先端に付けたタグを背鰭基部の筋肉組織に打ちます。小型カジキの際はリーダーを手繰り寄せ、ビルを掴み、フックを外しますが、大型カジキの場合は、リーダーをできるだけフックに近い位置で切断します。フックは海水や胃酸の働きで、短期間で腐蝕してしまいます。 ボーディング(ランディング)の際は、リーダーマンとギャフマンの息の合った作業が必要となります。ここではランディングの実際を紹介しましょう。 |
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