| DON MANN BIG GAME TECHNIQUES&TIPS ドン・マンの
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| 「ターミナルタックル」(terminal tackle)という言葉は、日本では定着していない。「terminal」は「末端の」とか「終点の」といった意味だが、「ターミナルタックル」といった場合には、ロッドとリールを除く、その他すべてのタックルという意味がある。日本では、ラインはライン、リーダーはリーダー、フックはフックなどのように、アイテムが個別に語られる傾向があるが、現実を考えると、それらはひとつのシステムである。つまり、完璧なターミナルタックルを組むためには、システム全体を俯瞰したうえで個別のアイテムを見るという手順が要求されるのだ。逆に言えば、それぞれに優れたアイテムを集合させても、必ずしも完璧なシステムが完成するわけではないということだ。 「ターミナルタックル」とは何か? それはロッド&リールを除く全て、つまり、ライン、スイベル類、リーダー、フック、ルアーなどのリグのことである。トロフィークラスのビッグゲームを求めるオフショアアングラ−にとって、「ターミナルタックル」は釣果にそのまま結びつく重要なものである。その重要性を説明するために、恥ずかしながら私の失敗談をひとつ披露しよう。 それは私がパナマ共和国はコイバ島沖にあるハンニバルバンクでマ−リンを狙っていた時のことである。ライブベイトが不足してきたため、私はルアーバッグから愛用のルアーを2個取り出し、慌ててラインにセットした。ボートもトローリングスピードに入り、あとは飢えたブラックマ−リンが登場するだけである。(しかし、ここで断わっておきたいのは、バッグからルアーを取り出す時に怪我をしないよう、フックにビニールチューブを被せていたということだ) |
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| ライン <LINE> タックルのバランス(適正な組み合わせ)について話す時、我々は主にロッドとリールについてのみ考えがちだが、ラインのサイズもまたタックルバランスにとって非常に重要な要素である。 ロッドとリールのバランスはもちろん大切だが、その明確な基準となると、はっきりした決まりは特にない。例えば、フロリダや東海岸のアングラ−に比べると、カリフォルニアのアングラ−はロッドのフレキシビリティー(柔らかさ、しなやかさ)を重視する傾向がある。フロリダのアングラ−であれば50Lbテストライン用に用いるようなロッドを、カリフォルニアのアングラ−は80Lbテスト用に使うのである。このような好みの違いを解決するために、最近では、ダブルクラスリール(2つのラインクラスに併用できるリール)の開発が進み、2つの異なるラインクラスに適合するラインキャパシティーとドラッグシステムを持つリールも登場している。シマノの「ティアグラ」はその代表機種と言えるだろう。 しかし、ダブルクラスリールを使用するにせよ、狙うゲームフィッシュに応じて使うラインクラスをあらかじめ決めておくことは必要だ。特に、大型魚とのファイトが予想されるヘビータックルクラスでは、リールとラインクラスの選択を前もって決定しておかねばならない。例えば、80Lbテストラインのキャパシティーが300〜400ヤードしかないリールに80Lbテストラインを巻いてモンスターに挑むのは無茶な話だ。ヘビーラインで大型のビルフィッシュやツナを狙うのであれば、それに適したリールに、少なくとも600ヤードのラインを巻いておかなければならない。もし本当にビッグな奴を狙うのなら、遭遇する可能性のある最大の魚に対処できるようタックルを準備しておくべきだろう。 1993年の10月、エクアドルの「サリナス・ヨット・クラブ」のメンバーでもあるアングラ−は、50Lbテストクラスのタックルで推定1500Lbのブラックマ−リンと17時間に及ぶ死闘を繰り広げた結果、惜しくもラインブレイクでバラしてしまった。1500Lbのモンスターに50Lbタックルでは、やはり完璧なミスマッチと言える。 |
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| 新しいラインを巻く時には、ラインに適度なテンションを加えながら巻くことが大切である。ユルユルに巻いてしまうと、魚がストライクした時に目も当てられぬ惨状を招くことになる。ラインはまるでライフル銃のような破裂音をたててスプールのラインに食い込み、しまいにはラインブレイクとなる。 ラインの他にも、全てのノット部分、スリーブ、スイベルなどもチェックしておくべきだろう。少しでも不安を感じたら、新たにダブルラインを作ってスイベルに結び直しておいたほうがよい。 また、ダブルラインとリーダーの長さがIGFAルールに準じているかも確認しておこう。ノット部分は規定の長さに含まれるので間違えないように。うっかりノット部を規定の長さに含めずに作ってしまったために、せっかくの記録が認められないこともあるのだ(イラスト参照)。 フック <HOOKS> フックアップしたマ−リンをバラしてしまう原因はいろいろだが、なかでも最もありがちなのがフックに関する失敗である。 まず第一に心すべきなのは、フックのサイズはベイトやルアーの大きさだけを考慮して決めたり、あるいは狙う魚の大きさなどによって決めるべきではないということだ。フックサイズはあくまでもライン強度に応じた適切なストライクドラッグ値をもとに決めるべきである。もしもフックサイズを大きくすれば、マ−リンの硬いビルや口に突き刺すために必要な力も当然大きくなる。つまり、それだけ強いストライクドラッグ値を設定しなければならないわけだが、ラインクラスを無視して際限なくドラッグ値を上げることはできない。ようするに、フックのサイズはタックル全体のバランスを考えたうえで決定しなければならないわけである。 |
| また、フックのシャープニングも非常に重要である。ストライクやフックアップのたびに必ずフックをチェックし、必要ならば研ぎ直すぐらいのマメさが大切だ。新品だからといって安心はできない。ショップで売られているフックがシャープであるとは限らないからだ。なかには、手荒く扱われてポンとが曲がってしまっているものさえある。 フックの研ぎ方に関してはアングラ−個人によって違いがあると思うが、ちなみに私の場合は、ポイントの片側だけを鋭いクサビ型になるように研いでいる。円錐形や丸型のポイントは、たとえ鋭くても、マ−リンの硬い顎の骨に当たれば曲がってしまうものだ。特にエンピツのように丸く研ぎ上げてしまった場合は要注意だ。 |
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| フックシャープニングには、TEXAS TACKLE社の「POINT MARKER」のような低回転グラインダーを用いると便利だ。これを使えば、どんなに硬いフックポイントでも見事なクサビ型に仕上げることができる。ひとたび洋上に出たら、ダイヤモンドヤスリが私にとっての必需品になる。 しかし、こう言う私自身、フックシャープニングが成否を決めるということを理解するまでには多少の時間がかかった。幾多のマ−リンをバラした経験から、次第にこのことが身についてきたのである。ビルフィッシュのバラシの原因は決して「運」などではなく、フックポイントの甘さが問題なのだ。 |
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フックサイズを決定するのは、 ライン強度に応じたストライク・ドラグ値だ! 様々な形状のフック。サイズに関しても実に豊富で、アングラ−はいったいどの大きさを使うべきなのか迷ってしまう。しかし、ことフックサイズに関しては、かなり多くのアングラ−が誤解をしているように思えてならない。 |
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