Marlin, I'll see you when you are.愛しの
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バハ・カリフォルニア半島は、南北に約1,500km。イタリアよりも長いメキシコのこの半島で、都市らしい都市といえば北部のティファナやメヒカリ、そして南部のラパスくらいなものである。そのラパスから更に南に230km、バハ・カリフォルニア半島最南端の岬がカボ・サン・ルーカスである。太平洋とカリフォルニア湾を見渡せる褐色のセクシーなリゾートであり、同時にスポーツアングラー達にはレコード狙いのマカジキの魚影の濃さでも夙に有名なのだが……。
カボと言えば、まずストライプト・マーリンの |
| Fishing in Cabo San Lucas 〜アジのライブベイトが主流〜 カボ・サン・ルーカス――その名前の持つ響き、イメージ、そして『IGFAレコードブック』にもしばしば登場する地名として、永らく私はこの地に妙な親近感と想い入れを抱いてきた。 |
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私にとって、カボは永遠の処女と化すのであろうか? 洋上での歓喜にまみえなかった私たちはカボの町に出た。男は陽気で、女は控え目ながら気性が荒い。子供たちの無垢な笑顔、そして、「ああ、5年後にこの少女と再び出逢えたら」という想いに幾度も出逢いながら、シスコの銃鉋屋の親父と、中年の域にさしかかった雑誌編集者が町を歩く。屋台でタコスを頬張りながらスペイン語のできる鉄砲屋の親父が、仏頂面でインスタントのネスカフェを勧めてくれる屋台の女将に声をかける。 「景気はどうかね?」 じっと考えるでもなく、女将は勘定を済ませる時と同じ口調で答えた。「ムーチョ・タラバホ・ポコ・デネーロ(仕事は沢山だけど、全然お金にゃなんないワ)」。なんだ、まるで東京に居る私と同じじゃないか、と私は妙な連帯感を覚えつつ、まじまじと女将の顔を見た。「俺と同じだよ」と話すと「ウソ、ハポネはお金持ち」とくる。「金なんぞいらないから、ここでのんびり暮らしたいよ」と応えると、女将は大きな仕草で両手をかざしてみせた。私たちの会話に聞き耳をたてていた私の上の娘と同い年くらいの娘がペソをドルに両替してくれという。よくよく見ると1ドルには500ペソほど足らないのだが、そんなことはどうでもいい。岩膚の丘陵を見上げると、世界各地からの金持ちの白亜の別荘が立ち並び、マイケル・ジャクソンやシルベスタ・スタローンのそれもあるという。 私たちは虚ろに空を見上げ、今しがた耳にしたばかりの言葉を口にする。 |
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Mucho Tarabajo Poko Denero〜働けど、働けど……〜
「Mucho Tarabajo Poko Denero……」
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| Pisces Fleet, Tracy Ehrenberg 〜パイサス・フリートのトレイシー姉御〜 勤勉なハポネの習性として、私は決してカボで遊んでいた訳ではないことをまず確認しておきたい。カボに10ほどあるチャーターボート・フリートの中でも実績のあるパイサス・フリートのオフィスを訪ね、小股の切れ上がったトレイシー姉御に、本格的にカボでレコードを狙う際の段取りをレクチャーしてもらったことは言うまでもない。聞けば当ウェブ“トップ・アングラーズ10傑”にも登場したドン・タイソンや多くの実力派アングラー達が彼女のゲスト・ファイルに収まっている。 |
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カボのフィッシング・シーズンは長いが、ストライプはほぼ周年、ブルーは6月から12月、ルースターフィッシュは5月から11月、トレバリーの類は4月から10月くらいがレコードフィッシュの可能性がある。ボートチャーターは31ftバートラム・クラスでフル・デイ400ドル程度、パンガと呼ばれる小型ボートなら200ドル程度となる。ライブベイトは洋上でも調達可能だが、出港前に港で買っておく方がベターだろう。ライブウェルを装備したボートは少ないので、長く活かしておくには新鮮な海水を度々注ぎ込むことを忘れてはならない。 今回はエルニーニョのせいか水温が非常に低く、この季節、特に有望なストライプやブルーの群泳には出逢えなかったものの、もしも遭遇しておれば、直ちにライブベイトをキャストし、絶妙のドロップバック・テクニックでベイトを送り込み、確実にフックアップさせていたであろうに、そのスリリングなファイトをウェブ上で公開できなかったのは返す返すも残念であった。 |
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