Fig.1は最近の小型スポーツフィッシャーマンに備わっているいくつかのウェルを示したものである。A〜Dすべてのウェルを装備しているものにはお目にかかったことはないが、この中の2種類程度を備えているものはけっこうある。Fig.2-A〜C・Dにはそれぞれの構造の概略を示したので、合わせてご覧いただきたい。
まずAとB。Aはチャミングやライブベイトのリギングに便利なトランサムのウェル。Bはヘルムステーションやヘルムシートの台座など、コックピットソールから一段立ち上がる部分を利用して設けられるウェルである。これらは完全に吃水よりも高い位置に設けられるウェルであるため、給水はポンプで行うことになるが、排水は自然に可能である。図では排水口に循環用パイプを立ち上げてあるが(これについてはFig.3で説明)、とにかく底の栓を抜きさえすれば、水は完全に排出される。つまり、なんらかの故障があっても、排水だけは可能なのである。 |
Fig.2-A
もともとはコックピットに余裕のある大型艇に多かった装備だが、最近はかなりの小型艇でも見られるトランサムのウェル。小魚を使ったチャミングやライブベイトのリギングなどに便利な位置なので、ベイトセンター的な造りとしている小型艇も少なくない。船外への排水口を吃水より高い位置に設けたフネが多い。 |
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Fig.2-B
最近の多くの小型艇が採用しているウェル。ヘルムシートやナビシートの台座部分や、コックピットよりも一段高くなったヘルムステーションの段差を利用してウェルを設ける。多くはすぐ脇の舷側、吃水より高い位置へ排水するようになっている。給水方法やそのポンプの位置はビルダーによって異なる。 |
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