フライフィッシングの
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| パナマでキャッチしたパシフィック・セイルフィッシュと筆者。 |

| フライフィッシングによる初めてのビルフィッシュがランディングされてから、実に半世紀近い時が流れた…。アメリカでは新たなジャンルとして注目されているフライによるビルフィッシングだが、残念ながら日本のフィールドでは未開拓である。ここ数年のビッグゲーム・トーナメント・シーンを見ても明らかなように、黒潮流れる日本の海はカジキの漁場として一級の要素を備えている。これを放っておく手はない。そこで、ウェブ・マガジン『スポーツアングラーズ』では、今後カジキのフライフィッシングに関するノウハウを紹介したい。筆者はジャック・サムソン。両洋のセイルフィッシュと4種のマーリンをフライでキャッチしているツワモノである。「フィールド&ストリーム」誌、元編集長のジャーナリスティックで切れ味のよいコラムを存分に愉しんでほしい。今回は第1部として、フライによるビルフィッシングの歴史について述べた「ビルフィッシュ・オン・フライ〜究極のスポーツ〜」と、フライロッドに纏わる諸説を最先端の現場から紹介した「フライロッド・フォー・ビルフィッシュ」の2話を一挙に掲載する。
FLYFISHING'S ULTIMATE SPORT ヘビーにしろライトにしろ、コンベンショナル・タックルによるビルフィッシングは、すでに何十年もの歴史がある。ところが、フライロッドによるそれはどうだろう。そう、フライタックルによるビルフィッシングは、スポーツフィッシングの歴史の中では比較的新しい領域だ。現在では、世界各地でかなりの人気を得ているフライタックルによるビルフィッシングだが、その人気の理由はおそらくフライフィッシングという釣り方が何世紀にも渡ってトラウトやサーモン、バスといった小型の淡水魚だけに限られていたからにちがいない。その意味で海のフライフィッシングは驚くほど急速に発達した釣り方だと言える。だが、実際に、そのような「新たな試み」が一般のアングラーたちに定着し、浸透したのはここ10数年のことである。 20Lbティペットクラスの導入 ビルフィッシュをサーフェスに誘い出すためには、通常のコンベンショナル・タックルによるビッグゲームフィッシングで使われるのと同じベイトやルアーがトローリングされる。ただひとつ違うのは、それらにはフックがついていないという点だ。ビルフィッシュのアタックが始まると、それらのベイトは急いで回収される。エサを探す魚に向けて次にキャストされるものこそ、フライである。フライロッダーにとっては少なからず驚きではあるが、ビルフィッシュは実によくフライを追う。フライへの反応は他のゲームフィッシュとまったく変わるところはない。最大の違いは、一度フックアップすれば、他のどんなゲームフィッシュよりも速く、強く、そして遠くに走ることだ。 |
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The Great Pioneers〜先駆者たち〜 こうした流行の許では、いささか信じがたいものがあるが、フライによって初めてビルフィッシュが釣り上げられたのは実に35年以上も前のことである。現在知られている中で最も古い記録は、偉大なフライロッダー、故ウェブスター・ロビンソンとその妻、ヘレンによってフロリダ・キーズ沖で釣り上げられた74.5Lbのセイルフィッシュである。このスポーツ〜フライタックルによるビルフィッシング〜はこの2人によって開拓されたと言っても過言ではない。 |
| フックなしのベイトを引っぱるティーザー・ロッドをヘレンが操り、コルクボディーのポッパーをドク(ロビンソンの愛称だ)がキャストする。キーズ沖での成功の後、ドクはメキシコのバハ・カリフォルニアに赴き、同じポッパーでパシフィック・セイルフィッシュをキャッチした。また、1965年には、同じポッパーを使って145Lbのストライプト・マーリンを上げている。これはまさにグレートキャッチである。 ロビンソンに次いでセイルフィッシュをキャッチしたのは、ベテラン・キャプテンのリー・カディーだった。1964年、場所はキーズ沖。魚のウエイトは47Lbであった。しかし、IGFA公認の記録としては、ステュー・アプトがキャッチしたパシフィック・セイルフィッシュが最初である(1965年6月25日、パナマのピニアス・ベイ)。 ドク・ロビンソンが最初のストライプト・マーリンをキャッチしたのにまるで時を合わせるようにして、148Lbのストライプト・マーリンが故リー・ウルフによって釣り上げられた。これは12LbティペットによるIGFA世界記録として認定されることになった。1967年5月、エクアドルのサリナス沖でのことである。この記録は私がこの原稿を書いている今もなお破られていない。 |
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1970年の2月10日には、同じサリナス沖で146Lbというウルフの記録にせまるサイズのストライプがビリー・ペイトによってキャッチされた。が、彼は16Lbティペットを使用しており、いずれにしてもウルフの記録には及ばなかった(16Lbティペット・クラスのストライプト・マーリンの現世界記録は1995年8月、コスタリカ・ココス島沖でチャールズ・トンブラスによって達成された182Lb)。また、ビリー・ペイトはアトランティック・ブルーマーリンをフライで最初に釣ったアングラーでもある。魚は96Lb、1978年キューバのハバナ沖でのことである。この記録は1990年8月18日にジム・グレイがヴァージン諸島セント・トーマス沖で159Lbをキャッチするまで(16Lbティペットクラス)破られることはなかった。フライロッドによる2尾目のアトランティック・ブルーマーリンははばかりながらも筆者によって1983年3月にジャマイカのラウンドヒル沖にでキャッチされた。ウエイトは43Lbで、ペイトの記録にはまったく及ばなかったが……。(ちなみに現在の同クラスのレコードは1998年3月に上記チャールズ・トンブラスによって達成された208Lb。) フライロッダーにとって、小型のブラック・マーリンは格好のターゲットである。オーストラリアのクイーンズランド、ケイプ・ボウリング・グリーン沖やケアンズでは、50〜100Lbクラスという実にフライタックル向きのサイズを狙うことができる。最初にブラックをキャッチしたのは、やはりビリー・ペイトだった。46Lb4ozを8Lbティペット、38Lb10ozを12Lbティペット、そして42Lb6ozを16Lbティペットでそれぞれキャッチしている(1972年)。筆者もまた1990年の8月に16Lbティペットによって約50Lbのブラックをタグ&リリースした。 |
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| パシフィック・ブルーマーリンへの挑戦 |
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以上のようなアングラーたちによって、60年代後半から70年代前半にかけて、フライロッドによるビルフィッシングの可能性が探究されたわけだが、彼らが使用していたフライラインは既製の90ftフローティングもしくはシンキングであった。しかし、こうしたラインの径や長さは決して満足のいくものではなかった。ビルフィッシュがジャンプした時など、水中での抵抗が強いために、ティペットが切れてしまうというトラブルがしばしば起こったのだ。現在、ベストなラインシステムとして考えられているのは、25〜30ftといった非常に短いファーストシンキング・シューティングヘッドである。キャストンしやすさはもとより、ライン径が小さいので水中での抵抗も少ないのである。 チャールズ・マザー教授はその著書「ビルフィッシュ(Billfish)」の中で、ビルフィッシュの最高遊泳速度は時速50〜70マイル(80〜100km)にも達すると述べている。100Lbを超えるほどの魚がその速度で泳げば、ラインやリーダー、バッキングにかかる抵抗は相当なものになるだろう。 こうした抵抗や急な衝撃を少しでも和らげるために、モノフィラのランニングラインを使うアングラーは多い。100ftのモノフィラ・セクション(30〜45Lb)を、バッキングとフライラインの間に設けるのが一般的だ。具体的には、コートランド社のコブラ30Lbやプライオン40Lb、また、素晴らしい伸縮性としなやかさを誇る独製のシュナイダー45Lbなどが挙げられる。シュナイダーは非常に入手が難しいが……。 |
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| アトランティック・ブルーマーリンやブラックマーリンと同様に、ホワイトマーリンを初めてフライでキャッチしたのもビリー・ペイトであった。ウエイトは80Lb(16Lbティペット)。1975年9月、ベネズエラ、ラ・グアイラ沖でのことである。なお、この記録はペイト自身が1996年9月に更新している。ちなみに重量は104Lb6oz(47.36kg)で、現IGFA記録である。 |
| その後、84年9月22日には、同じくラ・グアイラ沖で73Lbのホワイトマーリン(8Lbティペットクラス)がフロリダのパット・フォードによってキャッチされ、88年11月17日にはアンドリュー・マクグラスが12Lbティペットクラスによって74Lb8ozをキャッチした。共に現在の記録は更新されているが……。私自身、約60Lbのホワイトを16Lbティペットクラスでリリースしているが(90年10月23日、ラ・グアイラ沖)、いずれにしてもペイトの記録には及ばなかった。 ビルフィッシュの中で唯一パシフィック・ブルーマーリンだけが長い間フライロッダーには手の届かぬターゲットであった。これには2つの理由がある。パシフィックブルーのウエイトは平均して重く、とてもフライロッドでは扱い切れないというのがひとつ。もうひとつは、ブルーの魚影が濃いエリアが非常に限られているという点である。ここ数年の間に私は3尾のパシフィック・ブルーマーリンを掛けているが(場所はそれぞれメキシコのマサトランとカボ・サン・ルーカス、パナマ)、いずれもキャッチには至っていない。この3カ所は150〜250Lbのパシフィック・ブルーマーリンが多く、最も可能性の高いエリアと言えるだろう。 ハワイ島在住のマイク・サカモトは、ティム・グレナンのデザインによるプロトタイプの#14ロッドを使用して、すでに206Lbのパシフィック・ブルーマーリンをキャッチしている。だが、フライをトローリングするという方法を使ったためにIGFAを記録としては認定されていない。(IGFAルールには、アングラー自身によるリトリーブ以外に、たとえばトローリングなどによってフライを引いてはならない、とある。すなわち、ボートのエンジンは完全にニュートラルになっていなければならない。)使用したフライは、「バグ・レディー」と呼ばれるサカモトのオリジナルで、マスタッドの10/0フックに、サーフボードのフォーム材で形成されたボディーがついている。そのマーリンをキャッチするまでには数時間を要したが、彼は確かにやり遂げたのである。IGFAレコードにはならなかったものの、それが可能だということを実証したのだし、何よりも、それはフライロッドによってキャッチされたパシフィック・ブルーマーリンなのだ。 |
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| グランダーを求めて
こうした記録の殆ど(サカモトは別だが)は通常の#12-13グラファイトロッドによってキャッチされているが、今後の主流は「リフティング」フライロッドとも言うべき新しいタイプのものになるだろう。事実、ケネディー・フィッシャーやセージ、ルーミスといった各ロッドメーカーは、20Lbティペットを使って記録を狙うフライロッダーのために、そういったロッドの開発を進めている。 |
| パシフィック・セイルフィッシュに関しては、この年(89年)もう2つの世界記録が達成されている。8Lbティペットクラスで98Lb4ozのセイルをキャッチしたジム・ワットはビリー・ペイトの記録を見事に塗り替えた。場所はコスタリカのバヒア・ペズ・ベラである。また、長い間破られなかったボブ・スターンによる16Lbティペットクラスの記録を塗り替えたのは、日本の丸橋英三だった。89年7月21日、場所はコスタリカ。ウエイトは実に124Lbだった。丸橋のこの記録は現在もIGFA世界記録の座を保っている。 なぜ、その2〜3年の間に、それほど多くの記録が新たに更新されたのか? これには2つの理由が考えられる。ひとつ明らかなのはタックルの改良である。もうひとつは状況の変化だ。つまり、フライによるビルフィッシングそれ自体が、雑誌などによって多くの人々に知られるようになったということだ。 |
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| ウィンストン・ムーアや故ハリー・カイムといったパイオニア的存在はたしかにいたのだが、彼らの存在やその行為は決して有名ではなかった。記録を達成するということに関心を示す者は皆無だったし、雑誌上で彼らが紹介されることもまたなかったのだ。おそらくムーアなどは生涯で100尾以上のセイルフィッシュをキャッチしているはずで(そのほとんどは50年代である)、ハリー・カイムにしろ少なくともその半分は釣っている。カイムはオールラウンドなソルトウォーターアングラーで、マーリンやセイルフィッシュの他にもドラド(シイラ)やイエローテイル、ルースターフィッシュ、ターポンなどを幅広く釣っていた。彼はコルテス海で何尾かのストライプト・マーリンを掛けているが、フライロッダーが200Lbオーバーのマーリンをランディングできるチャンスは非常に少ないだろうと話してくれたことを今でも鮮明に覚えている。パイオニアたちが使っていたリールは、フィンノール#4やシーマスター、ビリー・ペイトのターポンモデルといったスタンダードなターポン用のものであった。ラインキャパシティーにしても、90ftのフライラインの他に30Lbのダクロンが400ヤード巻ける程度のものだったのだ。 しかし、その後のビルフィッシュ用のフライリールは驚くべき変化を遂げている。30Lbのバッキングを600ヤード巻くことができ、滑らかなアンチリバース・ドラッグを誇るマーリンモデルがビリー・ペイト・リール(設計はテッド・ジュラシック)から発売されると、次にはカリフォルニアのスティーブ・エーベルが30Lbのバッキングを900ヤードも巻けるエーベル#5ダイレクト・ドライブを発表した。私は両方のリールを使用してビルフィッシュを実際にキャッチしているが、いずれも実に素晴らしいリールであった。その後発売されたフィンノール#5アンチリバース(30Lbバッキングを750ヤード巻ける)もまた非常に優れたリールだ。 この分野のフライラインについては、もはや心配無用である。ターポン用ラインなど一連のソルトウォーター用フライラインですでに実績のあるコートランドやサイエンティフィック・アングラーズ3Mでは、現在ビルフィッシュ用ラインも開発している。テストでは約45Lbの強さが実証されている。 耐塩水のリーダー・マテリアルやモノフィラのランニングラインについても現在は製品が豊富である。ソフトタイプ、ハードタイプともに豊富なので、ティペット用やショックリーダー用というように用途別に選べる。個人的にはメイソンのモノフィラメントをクラスティペット用に使っている。これは非常にハードなラインで、傷などにも強い。 かつてビルフィッシュ用のコマーシャルフライがなかった時代には、大抵のビルフィッシュ・フライフィッシャーたちは自分でフライを巻いていた。現在スタンダードパターンとして定着しているダブルフックのビルフィッシュ・ストリーマーは、もともとビリー・ペイトの考案によるものである。現在では、そのストリーマーもショップで手に入れることができる。この釣りにおいて、ノットは非常に重要な意味を持っている。どのノットを使うかは実に迷うところだが、100%の結束強度を発揮するノットはそう多くない。 最後に少し考えてみよう。近い将来、我々フライフィッシャーがランディングできるかもしれないビルフィッシュの大きさと、その可能性についてである。ロッドやリールといったタックルの改良や、20Lbティペットクラスの導入によって、ランディング可能な魚のサイズは上がるだろうか? 予測は人によりまるで異なるだろうが、私自身はそんなに遠くない将来300〜400Lbクラスのマーリンがキャッチされると確信している。なぜか? おそらく、ロッドのパワーは飛躍的に向上するはずだし、リールのラインキャパシティーはすでにかなり満足のいくものだ。そして、何といっても20Lbティペットは極めて強い。 我々を奮い立たせるに充分な実例もある。これはフライフィッシングではなく、コンベンショナル・タックルによるものだが、オーストラリアのピーター・メイフッドは20Lbクラスで476.73kg(1,051Lb)のブラックマーリンをキャッチしているのだ(1976年)。 これを聞いて、フライフィッシングによる可能性に期待するのは、はたして見当違いであろうか……。 セイルフィッシュもしくはマーリン用として販売されているロッドのうち、実際にビルフィッシュとやり合える強さを持っているフライロッドはほんの10%にすぎない。これは悲惨な数字だ。なにしろ、#12〜14のフライロッドを使っても、100Lbのビルフィッシュを引きあげることができないのだから。たしかにキャスティング性能に関しては文句なしかもしれないが、だからと言って、ビルフィッシングに向いているとは言い難い。 ロッドの強さ=ティペット強度? ビルフィッシュ用のフライロッドについて私が疑問を抱き始めたのは、コスタリカで開催された第1回インターナショナル・ビルフィッシュ・フライフィッシング・トーナメントに出場した時のことだった。友人がナイスサイズのセイルフィッシュをバラしたのを見て、ビッグフィッシュ用として売られている#12〜14ロッドではビルフィッシュにはとても太刀打ちできないのではないかと考え始めたのである。 どちらを選ぶか? キャスティング性能とリフティング・パワー こうした問題が急浮上したのは、91年の4月、IGFAが新たに20Lbティペットクラスを導入してからである。16Lbの強ささえ持っていないロッドに、新しく20Lbを加えても無意味なのが目に見えている。 |
| 1本のフライロッドをターポンとビルフィッシュで兼用するという考えにはやはり無理があるということが、しだいに明らかになってきている。ビルフィッシュをフライで狙うアングラーにとって、興味の対象はキャスティング性能ではない。なぜなら、キャストしなければならない距離は、せいぜい20〜30ftにすぎないからだ。さらに、#12〜15WFシンキング・シューティングヘッドを使ったキャスティングは、見た目には不格好でさえある。実際には、トランサム後部の水中から巨大なダブルフックのビルフィッシュ用フライを抜き上げ、1回のバックキャストでそのままシュートする。正確さは大した問題ではない。重要なのは、100〜150Lbもあるビルフィッシュを海から引き上げられるだけのリフティングパワーなのである。 ティム・グレナンのデザインによるフェンウィックの#14ロッド8014は、いわばロングセラーである。私自身も愛用していて、2尾のマーリンをそれでキャッチしている。かつての名品HMGロッドを再生産するという噂は聞くのだが、8014を強化するという噂は聞かない。20Lbティペットクラスが導入された今、マーケティングの戦略としても悪くはないと思うのだが。 |
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| ティペット強度以上の強さを持つロッドの利点
ジョー・フィッシャーの他にも、フライによるビルフィッシングの未来を考えているロッドデザイナーはいる。ルーミスのスティーブ・レイジェフとセージのドン・グリーンである。ロッドデザインのエキスパートであり、キャスティングのワールドチャンピオンでもあるレイジェフは、1991年のインターナショナル・ビルフィッシュ・フライフィッシング・トーナメントにおいてトータル10尾のセイルフィッシュをキャッチして優勝したワット夫妻に、新型の8&1/2ft#13、2ピースロッドをプレゼントした。 ティペット強度以下の強さを持つロッドの利点 セージでロッドデザイナーを務めるドン・グリーンも、ビルフィッシュ用ロッドには、8&1/2ftの長さが最も実践的だと言っている。もっとも彼の場合、ロッドの継ぎ数では意見が分かれるが……。 新たな表示方法が必要なのか? この手のロッドに関して言えば、ロッドのクラス分けは、ライン重量だけでは不充分かもしれない。たとえば、DW(デッドウエイトの略)-8とかDW-14といったように、どれだけのデッドウエイトがリフトできるかを一目瞭然にする必要がある。特に、IGFAルールに従ってビルフィッシュを狙うフライロッダーにとっては重要なことだ。 |
| 筆者紹介/ ジャック・サムソン(JACK SAMSON)
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「フィールド&ストリーム」誌の前編集長。現在は「マーリン」誌のフライフィッシング部門、及び「フライロッド&リール」誌のソルトウォーター部門の編集を担当。ソルトウォーター・フライフィッシングの洗礼を受けたのは60年代半ば。ボーンフィッシュ、パーミット、ターポンといったフラットの釣りから始まり、やがてシイラ、キハダ、ビンナガ、オキサワラといったオフショアの魚までカバーするようになる。ビルフィッシュに取り憑かれたのは、1972年のトーナメントがきっかけ。フロリダキーズ沖でアトランティック・セイルフィッシュをキャッチした後、83年にはジャマイカ沖で43Lbのアトランティック・ブルーマーリンを上げる。アトランティック・ブルーをフライでキャッチしたのは世界で2人目。85年にはコスタリカにて105Lbのパシフィック・セイルフィッシュをキャッチ。続いてメキシコのマサトランにて131Lbのストライプト・マーリンを射止める。89年の第1回インターナショナル・フライフィッシング・トーナメントでチーム優勝。91年にはオーストラリアにて50Lbのブラックマーリンをキャッチ。同年10月にはベネズエラで60Lbのホワイトマーリンをキャッチ。両洋のセイルフィッシュと4種類のマーリンをフライでキャッチしたのは、ビリー・ペイトに次いで2人目。88年8月にコスタリカにてキャッチした31Lb12ozのルースターフィッシュ(16Lbティペットクラス)は世界記録。著書に「ソルトウォーター・フライフィッシング」がある。 |
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