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Flyfishing with Lefty Kreh Techniques & Tips レフティー・クレーの
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| フライフィッシングの8つの神話
フライフィッシングの歴史は古い。スポーツフィッシングの中で最も伝統のあるフライフィッシングだが、「伝統」は、時に好ましからぬ要素にもなりえるものだ。伝統を重んじるばかりに、人々は盲目的に過去の習慣を引きずり、考えることを止めてしまう。フライフィッシングの場合も然り。現在、実しやかに語られている理論やテクニックの中には、そのように神話化したものが少なくない。多くの場合、こうした神話があるばかりに、よりベターな方法が普及せず、フライフィッシング本来の楽しさが理解されないのである。これから紹介する8つの例は、いかに伝統を重んじるフライアングラーであっても決して実行してほしくない理論やテクニックである。 1 リールはキャストする手とは反対の手で巻くべきだ! つまり、もしもあなたが右利きなら、リールは左手で巻けということである。この神話の根拠は、キャスティングする方の手でロッドを握っていれば、リールを巻くためにわざわざロッドを持ち替える必要がないという点にある。さらには、ロッドを握る手の方が強いので?ファイトの際にもよりベターなポンピングができるというのだ。 |
| たしかに、この神話がもともと作られたようなシチュエーションでは(たとえば淡水のトラウトを釣る場合)、それでもよい。トラウトは走る距離も知れているので、回収しなければならないラインの量も少なくて済む。どちらの手でリールを巻こうが、たいした差はないのだ。 だが、ものすごい勢いでラインを引き出してしまうソルトウォーターの魚が相手では、状況はまるで異なる。ボーンフィッシュやターポン、大型のオフショアのゲームフィッシュたちは、アッという間に100ヤード以上のラインを持っていってしまう。しかも、バトルの間、その強烈なランが何度も繰り返されるのである。その長いバトルの間にアングラーは幾度となくロッドを持ち替える。実際のところ、利き腕ではない腕にも、そうした魚を相手にロッドをポンピングできるだけの強さは充分に備わっているものだ。問題なのは、ポンピングできるかどうかではなく、いかに素早くリールにラインを巻き戻せるかなのだ。 右利きのアングラーの中には、左手でスピニングリールを巻いても何の不便も感じないという人も多いが、フライリールではそうはいかない。たしかに、長いアームの付いたスピニングリールの場合、手を回転させる円の半径は大きく、巻き取りも容易だ。しかし、それに比べてフライリールの回転半径は小さく、利き腕でなければ巻き取りには常に困難が伴う。特に、数百ヤードのラインが出ている場合など、はたしてあなたは左手で素早くラインを巻き取ることができるだろうか。 |
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2 ショートロッドこそ、よりスポーツ性に富む! これはまったくの神話だ。オフショアの巨大なゲームフィッシュ(ビルフィッシュ等)をスポーティングタックル(トローリングで一般に使用されるコンベンショナル・タックル)で狙う際には、たしかにアングラーはショートロッドを使わざるをえない。事実、そういったロッドの長さが7ftを超えることはまずない。ライトタックルによるビッグゲームフィッシングの最近のトレンドは、6ft以下のスタンダップ用ロッドである。そういったタックルを利用して、200Lbを超える巨大なマグロに挑むのである。 経験を積んだフライフィッシャーマンであれば、ロッドを短くすればするほど魚に対してより大きなプレッシャーを与えることができることを知っているはずだ。たとえば、1mの長さの棒の端を持ち、もう一方の端を誰かにつかんでもらう。相手はいとも簡単に棒を下に押し下げることができる。次に、棒の長さを1mから30cmにして同じ実験をしてみてほしい。棒の長さが短くなったので、棒を押し下げるために相手は前以上の力を加えねばならず、反対にあなたは1mの時よりもずっと楽に棒を支えることができる。このテコの原理こそショートロッドの概念なのだが、フライロッドに関しては、あまりにも短いロッドはキャストしずらい。ソルトウォーター用フライロッドとしては、8&1/2〜9ftが理想だろう。 |
| 3 可能な限り細いティペットを使え! ゲームフィッシュを極細のリーダーでキャッチできる人こそ、より腕の立つスポーツマンライクなアングラーだと広く信じられている。しかし、もし魚を食べるのでなければ、可能な限り素早くランディングして、可能な限りベストなコンディションでリリースすることこそスポーツマンらしい行為だと私は信じて疑わない。 触れば切れる程のリーダーティペットを使い、小さな魚と「格闘」しているアングラーを幾度となく見てきたが、なんとかランディングしてリリースする頃には、魚はすっかり疲れはてており、時には死んでしまうことさえある。海水の魚はすべて、長時間のファイトをすると、筋肉内に乳酸がたまる。蓄積された乳酸のために死に至ることもあるのだ。いくら何でも、殺してしまってはスポーツとは呼べまい。 太いリーダーを嫌う海水魚は珍しいが、だからといって、小さなフライにあまりにも太いティペットを使えば当然アクションが悪くなる(フライをループノットで結べばかなり違うが)。いずれにせよ、アングラーと魚がスポーツ性を失わずにともに妥協しあえる範囲内において、可能な限り太いティペットを使ってこそスポーツマンと呼べるのではないだろうか。 |
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| 4 リーダーには硬いバットセクションと柔らかいフォワードセクションが必要!
フォワードキャストで最後にロッドをストップさせると、フライラインはターゲットに向かってループを伸ばしていく。ラインがすべて伸びた後は、それに続いて今度はリーダーがターンオーバーするわけだ(しなくてはならない)。 5 ロングディスタンスでは魚をキャッチすることは難しい! 私が思うに、これはロングキャストができないアングラーが考えた神話ではないだろうか。私がフルライン(時にはバッキングまで)をキャストしてキャッチした魚は数えきれない。フックがシャープで、リトリーブ中ラインに弛みがなければ、ロングディスタンスでのセットフックには何の問題もない。 6 釣りはいつでも朝と夕方がベスト これもまた真実とは程遠い。たしかに、光量が少ない朝や夕方がよりベターであることは多いが、光量以外のファクターが状況をすっかり変えてしまうこともありうる。同じく光量低い曇天や雨天時では、まったくの日中であっても最高の釣りができることもある。魚にはマブタがないので、空が明るいと、ディープに隠れてしまう。彼らは光量が落ちるのを待っているのだ。 7 ポッパーのリトリーブは、各ストリッピング間に静止させるのが鉄則! ことソルトウォーターに関するかぎり、ポッパーは常に動かしている必要がある。表層に追いつめられたベイトフィッシュは身の危険を察知してパニック状態になる。ポッパーの絶え間ないアクションは、一刻も早く安全な場所へと逃げ惑うベイトフィッシュの動きそのものなのだ。実際、ポッパーを表層で静止させたままにしておくと、下から魚が現れても、たいていは一瞥しただけで泳ぎ去ってしまうものだ。 8 ウィンディーな日はラインの番手を上げてキャストしろ! これはその時の状況によって、真実とも嘘とも言うことができる。 |
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筆者紹介/レフティー・クレー Bernard “Lefty” Kreh ソルトウォーター・フライフィッシングを愛する人で彼の名前を知らない人はいないだろう。その著書はどれも有名で、ビデオ出演本数も並はずれている。おそらく、アメリカで最も有名かつ成功しているフィッシング・ライターではないだろうか。また、彼の考案によるフライパターンも数多く、中でも「レフティーズ・デシーバー」は普遍的なスタンダードパターンとしてあまりにも有名である。主な著書には、「Fly Fishing In Saltwater」「Fly Casting with Lefty Kreh」「Salt water Fly Patterns」「Spinning Tips」「Advanced Fly Fishing Techniques」「Longer Fly Casting」などがある。 |