マグロの回遊行動を解明してパヤオ(浮き漁礁)を設置したり、マグロ漁況を予測することなどを目的としている沖縄県水産試験場は、2000年10月10日、音波発信機を使ったマグロの回遊調査について、一つのパヤオに長期滞留することや、昼間はパヤオを離れ夜は近づくといった行動パターンがあるなど、調査の途中経過を発表した。
腹に発信機を入れて接着剤で接合した5kg以上のマグロ類(キハダ37尾とメバチ8尾)が、自動記録型受信機を付けたパヤオの500m以内に近づくと自動的に個体番号や時刻を記録する方法で調査。結果、45尾中の25尾について以下の4点が確認された。
1. 17尾が10日以上、最長で32日(継続中)以上同じパヤオに滞留、
2. 15尾がパヤオ周辺での遊泳行動の日周期的な変化、
3. 昼はパヤオから少し離れ、日没時には受信範囲外、夜はパヤオの近くで泳ぐ行動パターン、
4. 2尾が35km、別の2尾が21km離れたパヤオに移動。
同水産試験場は、県内ではパヤオを拠点にして回遊している可能性があるとし、漁業者の勘で設置していたパヤオを科学的に分析した場所に設置できると期待。今後も調査を続ける(1999年度から2001年度までの3年間の県単事業)。将来的には人工衛星を使用した調査も検討中だ。