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目の前に海、標本は東洋一
京大水産実験所が創立30周年
定年退官した中村さんが記念講演
長浜の京都大学大学院農学研究科付属水産実験所の創立30周年記念式典が19日、浜の市商工観光センターであった。今春定年退官した元同実験所専任助教授の中村泉さんが記念講演、「研究の場である海がそばにある実験所をもっと活用してほしい」と、京大関係者や市民ら120人に話した。
旧海軍火薬廠の跡地に昭和22年、京大農学部水産学科が開設された。同47年、水産学科は京都市内に移転し、そこに水産実験所を設立した。海に近い立地条件を活かした施設として、実験やフィールド調査の研究拠点となっている。また、標本館に納められている魚類の標本は、東洋一の規模を誇っている。
式典の第一部は中村さんの記念講演。水産学科から助教授時代を合わせ、42年間舞鶴で研究活動をした中村さんは「なぜ水産学科が京都市内へ移転したのかと思う。水産学は実学であり、研究の場である海が施設の目の前に広がっているのはすばらしいこと。研究者はもっと実験所を活用してほしい」と話した。第二部では同学科卒業生や実験関係者140人が出席し、歓談した。
30周年の今年は新しい研究棟と飼育棟が完成、代わって赤れんが建物の本館は夏以降に取り壊す予定。また、京大は同実験所や芦生演習林など、京大が各地にもつ四実験施設を統合し、研究機能の強化を図るフィールドステーション構想を計画している。
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